薬王堂気まぐれ通信使№800   2019-5-19
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

ヒコビア植物観察会に同行して庄原市比和町にある福田頭(ふくだがしら)標高1253mに行くことにしました。
福田頭の別名は毛無山とも言われています。
この地域の周辺には毛無山と言われる山が数か所あります。
なぜでしょう?
後で推測してみました。


比和総合運動公園「かさべるで」に10時20分集合とありました。
芸備線沿線の一般道をのんびり遡上したためか集合時間に大幅に遅れてしまいました。
後からグループを追いかけます。
比和町福田上地区から井西谷に沿って登りました。
指導者に教えてもらいながら気の付いた植物を載せてみましょう。

キンラン
オキナグサ
ウマノアシガタ


田植えの終わった水田とウマノアシガタの花


オニグルミ (雌花)
ノダフジ(ヤマフジのようだが左ねじ型のまき方)
ヒメコウゾ
サルナシ
ミズキ(互生葉)
ノビル
ハタザオ ()
タニウツギ


タニウツギ


コゴメウツギ
キブシ
ダンコウバイ
オオイカリソウ ()
カシワ
オオバショウマ
ナラガシワ「葉柄が長い」
クロタキカズラ
ミツバウツギ
クルマムグラ
ハシバミ
ウバユリ
ヤマボクチ
タチシオデ ()
カラスザンショウ
イヌガンソク
リョウメンシダ
ハナイカダ

ハナイカダ

ヘビイチゴ
ユキザサ ()
コブシ 「広島県では珍しい」
キビノナワシロイチゴ
アオキ
リョウブ
クロモジ
イチリンソウ
タニギキョウ

アケビ
ミツバアケビ
ウワミズザクラ
ツリバナ
クマイチゴ () 
ツリバナ
コシアブラ
アカスジキンカメムシの幼体
ウリハダカエデ
ヤブレガサ
地図
ヒョウタンゴケ
木橋

金糞(かなくそ)が散らばっていました。

かなくそ


この周辺には毛無と名のついた山があちこちにあります。
毛無とははげ山という意味ととれます。
日本の中世から明治にかけてこの地域ではたたら製鉄が盛んでした。
古くは六世紀末から地域の山を崩し砂鉄を集めて製鉄の原料にしたと言われています。
その為には多くの木材が必要であったこと、
流水で砂鉄を精製することも大切だったようです。
このあたりから比婆山~山陰側にかけてたたら製鉄は盛んで山の形が変形するくらい掘り起こされたとも言われています。
地域にのこる製鉄にまつわる地名や伝承されてきた神楽(八岐大蛇など)には鉄と関係の深い振付や詞が見られます。
拾ったカナクソを家で慈石に近づけるとしっかり引っ付きました
何時の時代に試みられたたたら製鉄であったのか?不明ですが古人が精魂込めて作業した結果の遺物と思われます。

ホウチャクソウ
炭焼き釜の跡
アキギリ (キバナアキギリ?)
ササユリ
スミレサイシン
ボタンネコノメソウ
ラショウモンカズラ
ヤマウコギ
ミヤマセンキュウ
一の滝道標


一の滝

ヤグルマソウ
イヌガヤ
ウスゲクロモジ ()
ツリバナ
ウリノキ
モミジガサ
コケイラン

コケイラン

イボタノキ
ミヤマガマズミ
ミヤマシキミ
テンナンショウの仲間
ヤマアジサイ
ヤマジノホトトギス
マツブサ
ツルニンジン (=党参)
アワブキ


ブナ 炭用に切られた株からひこばえが伸びたと思われます。


滝への落ち口

クマシデ
キミズ
ツクバネソウ
チゴユリ
トリカブト (サンヨウブシ)
イヌドウナ?(カニコウモリ?)
エンレイソウ
ボタンネコノメソウ
チャルメルソウの種
エゾユズリハ
カンサイタンポポ(雑種?)  (=蒲公英)
タラノキ
ホクチアザミ
ヤマブドウ
ハクウンボク
ヒトリシズカ ()
トチバニンジン (=竹節人參)

トチバニンジン

ムラサキサギゴケ
ツルカノコソウ
カキドオシ
ゼンマイ
キクザキハンゴンソウ
ヤマブキ
ウマノミツバ
ハンショウヅル
シナノキ
ユウゲショウ

ふ~~

もう一度、今度は福田頭の頂上を目指して登山したいと思います。


遠く左手の山並みが福田頭(1253m)

ホーム   一覧に戻る